MAHOROBA−遥か彼方YAMATO−/マジシャンの憂鬱

「MAHOROBA−遥か彼方YAMATO−」
前評判を聞き過ぎて、ショーはお休みタイム!という先入観のせいか?私もすぐに寝てしまった!気付けば、座席に浅く座って頭がシートにうずくまってる状態。でも、何故だか記憶が残ってる。あのショーは本当にあの演出で良かったのだろうか?何か日本なんだか、アジアなんだか分からない。中国人である謝珠栄先生ならではの感性か?民族舞踊をあんなに派手に演出する必要があるのかと疑問が。それが宝塚、と言われればそれまでだが。吾妻宏光の津軽三味線の男役のダンスは迫力があって良かった。また、ラストはあれで盛り上がったのかも疑問。え?終わり?…というかその前に、ヤマトタケルは何で死んだの?と良く分からなかった。(ん?寝てたから?)ただ、嬉しかったのは幕開きに、銀橋渡りなんかしたことないだろう娘役がかなり長く踊る場面をもらってたこと。特に絶対に大劇場公演ではダンスでさえも目立つことのない涼城さんとか。七帆の同期ってことで、一応チェックしてる。あと、萬あきらさんも良かった。何でしょう?あのあやしい目つきは。どんだけ寝てても…、「やまと」「まほろば」の歌詞が頭から離れない。LEDはやっぱり要らない。宝塚みたいにちゃんとした美術さんがいる劇団なんだからLED使わなくたって表現出来るだろうに。あれで良かったのは東宝エリザベート」でハプスブルク家の紋章が崩れていくシーンだけだ。
「マジシャンの憂鬱」
ストーリーを全然知らない(情報を取ろうともしなかった…)で観たので、結構楽しめた。座付作家ならではの配役の多さ(男役に限る!)に愛情を感じるし、ストーリーの展開がはやいのも正塚先生らしい。残念なのは霧矢大夢の滑舌が悪く、台詞が聴き取りにくかったこと。論破でチェックしたら、同じ感想を持ってる人がいて、もしかして病気が悪くなったのかなぁ…と心配。
今回、ショーと芝居通して、彩乃かなみがかなり老けた印象。今一番綺麗(娘役から女役に向かう艶っぽさ)なのが城咲あいでしょうか。彼女もはやくトップにならないと枯れてしまう…。次作「ミー&マイ・ガール」で現トップ2人が退団することを切に願うばかり。