New Musical TAKE FLIGHT

天海祐希の4年ぶりのミュージカル。それも主演。役は女性として初めて大西洋横断飛行に成功したアメリア・エアハート。きっと、男勝りで飛行機に命を捧げた彼女の生涯を舞台化するのだろうと思っていたから、役柄だけは彼女にぴったり!と思っていたが、舞台を観てびっくり!彼女がストーリーの中心にはいるのだけど、どうも城田優リンドバーグのほうが目立ってる!ストーリー展開も良く分からないし。リンドバーグが飛行機の製作に苦労するエピソードは必要なのか?また、時代は交錯しない池田成志橋本じゅん演じるライト兄弟のストーリーも入って、3組のお話がいつまでも並行状態。急遽メンバーに加わった宮川浩演じるアメリアの旦那様になるジョージがかなりの大役なのに驚き。そして、邪魔なのがオットー・リリエンタールを演じるラサール石井。このオットーも航空パイオニアの1人。今回は狂言回しのような存在。ストーリーを並列にしたから彼が必要なのであって、単なるアメリアの生涯を舞台化するのであれば要らないはず。それにもったいない俳優もたくさん。坂元健児、今拓哉、治田敦なんて大御所が、まるでアンサンブルのような扱い。全体的に台詞が早口で何を言ってるのか聞き取れない。音楽もテーマソングみたいなものがあったのかなかったのか?全てが同じような曲調、強弱で、全然印象に残らない。要らないと書いたオットーの歌が耳に残ってるくらい。主演のはずの天海も歌が難点。もちろん宝塚時代から上手い人ではないが、もうちょっと声量があっても良かったような。歌えるキャストが多いから特に悪目立ち。強いて良かった点を挙げると、大して出番はなかったが、華城季帆に再会できたことかな。可愛いなぁ。これからも舞台で活躍してね。