レベッカ

一言、う〜ん…。

まず第一の感想はウィーン版とは違うこと。
特に期待していたセットがあまりにしょぼくて…。これは舞台が狭いのと迫がないせい。あの箱では盆だけだわ。ウィーン版の2階の高さくらいの大きな螺旋階段、これが豪華に見えたのに…。これに関しては再来年の帝劇での再演で期待です。

次にプログラムが気に入らない。
小さくて、角が丸いのは東宝には珍しいスタイル。でも、内容が…。初演のウィーン版のこと、舞台写真とかがもっと載ってると思ってた…。こんなの要らない。舞台写真はいつ入るのだろう?

そして演出。
文庫本で上下二冊のストーリーをまとめるのは難しいのか?映画くらいはせめて。モンテカルロの出会いから結婚までの展開のはやさに、二人が愛し合っているのかも良く分からなかった。マンダレイでも突然浜辺に行ったり、場面が変わるもの気になった。感情の動きが日本語でも分かりにくかった。

さて、出演者の感想を。写真の大きいメインキャストさんを…。

マキシム@山口祐一郎
本当に芝居が下手だわ。でも、ウィーン版のUwe氏もそれほど…な方なので諦めましょう。お手振りが出たり、うろたえるシーンでの変な格好、突然高音で叫ぶシーンでは笑いが込み上げてしまって…。彼には人間以外で頑張っていただきたい。再演では別キャストで…。

「わたし」@大塚ちひろ
TdV」では彼女を観ていないので、じっくり歌を聴いたのは初めて。ちょっとハスキーなのは元々?3ヶ月頑張れるかしら?演技は上手いみたい。マキシムの告白以降の変化が良く分かって。気になるのはスタイルが悪いこと。顔が丸くて大きくて、首が短いから、襟の詰まった肩の張った衣装が似合わない。ああいう子は首周りの開いたなで肩な服のほうが良さそう。

ダンヴァース夫人@シルビア
この作品では彼女が一番良い。レベッカを愛していたことが映画よりも、ウィーン版よりも良く分かる。

ヴァン・ホッパー夫人@寿ひづる
迫力もあって良い役になってる。映画では最初に出て来ただけが、ミュージカルでは仮装パーティーまで大活躍。ただ、ウィーン版では仮装のシーンでは膝丈のバルーンスカートをはいていたはず。いーちゃん(寿の愛称)には着させられなかったのか?

フランク@石川禅
映画ではあんなに弱い感じではなかったはず。マキシムと対等に、親友を演じてくれたほうが。あれでは、召使みたい。ちょっと大き目のスーツで、肩のラインも下がってしまっていて、初老の印象に。

ファヴェル@吉野圭吾
TdV」でも言われてましたが、「レベッカ」でも踊るファベルになっていた。彼は歌よりもダンスの人ですから、あんな演出でも仕方ないですかね。それにしてもあのダンスに何の意味があるのだ?歌もあいかわらず…。上手くならない…。

ベン@治田敦
ベンはあれだけの出演?他にアンサンブルとしても出てない?かなり暇そうな…。別に彼でなくても…。

ベアトリス@伊東弘美
ウィーン版では大きな女性の方が、颯爽と演じていた。伊東さんはちょっとおばさん過ぎてスタイルも悪くて気になる。でも、旦那と「私」との歌は楽しそう。あんな歌詞の歌だとは知らなかった。

ジャイルズ@KENTARO
ウィーン版では完全にアンサンブル。日本版でもあまり印象に残らない役だった…。一生懸命老けて作ってたのは相手が伊東だからか?

ジュリアン大佐@阿部裕
この大佐役もウィーンではアンサンブル。でも、ジャイルズよりもずっと存在感がある良い役。白髪と恰幅の良さが似合ってた!いつのまにかおじさん役者だ。

まぁ、あの空間であれだけのものが観られたのは良かった…と思いましょう。


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