ミュージカル マルグリット

「レ ミゼラブル」「ミス サイゴン」のアラン・ブーブリルとクロード=ミッシェル・シェーンベルクのロンドンミュージカル「マグリット」。作曲はミシェル・ルグラン、演出はジョナサン・ケント。2008年5月20日開幕の話題作かと思ったら…、当初予定されていた11月1日までの公演を切り上げて9月13日に閉幕。ロンドンでの反響が分からないまま日本での上演が決まっていたのですね。
(ちなみに、同時期の新作ミュージカル「風と共に去りぬ」。4月22日に開幕して6月14日に閉幕しました…。)

公式より『デュマ・フィスの戯曲「椿姫」を大胆に翻案し、舞台を第二次世界大戦下のパリに移して、新たなる傑作ミュージカルを作り上げました。』

「椿姫」だもの…。暗い…。音楽も同じような曲調が多くて、アンサンブルの歌は上手いんだけどだらだら続くのが眠くなり…。もしかしたら記憶から抜けてるシーンがあるかも。ストーリー自体は悪くないけど、脚本が悪いのかな…?1幕ラストと2幕オープニング。同じシチュエーション(2人がベッドに…)なのに時間が過ぎているのが分かりにくい。さっきまでラブラブだったのに!そのあたりの変化が描かれていないから、何が起きたの?と。

マルグリット@春野寿美礼
台詞の声は宝塚時代とそれほど変わらないのに、歌になると急に高くてファルセット続き…。これは演出家の指示なんですよね。もう少し台詞も女らしい声にして欲しい。芝居の立ち居振る舞いもぎこちなく、表情も乏しい。特に、1幕登場シーン。白い衣装で椅子に座った姿勢。お尻から腰、背中にかけてが丸まってる!でも、トップ男役を何年も務めていたのに、退団後ここまで性転換ができたのはすごいかも!

アルマン@田代万里生
喋るときは舌足らず!これはエスコルタのコンサートでも気付きましたが、歌になると気にならないんでもったいない。彼でもあれ苦しそう?って思える歌もあり、頑張ってます!って感じだったのも残念。期待しすぎちゃいましたかね。

オットー@寺脇康文
役は彼には合っているけど、歌ったらどうかな?と歌い出しはドキドキしましたが、ほどほどの歌の配分で、キーを外すことはないし、喋るように歌ってて問題なかった。オーディションを受けたそうだが、もちろん、歌で選ばれたのではないんでしょう。

アンサンブル女優陣のメイクが気になりました。今までの舞台ではあんまり見かけないメイク。皆が同じようなメイクをしていることもあって、実年齢はバラバラなのでしょうが、同世代のおばさまに見えました。

アンサンブルの守谷譲さん。名前は知らないけど、お顔(身体も)と声に覚えが!佐川守正さんでした。四季退団直後でもない時期の改名に何か意味があるのでしょうか?



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