宝塚ミュージカル・プレイ『コインブラ物語』

ポルトガルでは誰もが知っている物語「ペドロとイネスの悲劇」を宝塚版に新たに作られた作品。
ポルトガルの王子ペドロ(轟悠)とポルトガル王家の女官イネス(蒼乃夕妃)、ペドロが政略結婚させられる隣国のコンスタンサ姫(優香りこ)と姫の近衛隊長ビメンタ(涼紫央)、この2組の恋物語が描かれている。また、イネスを演じる蒼乃夕妃が、イネスと間違って殺される盗賊の娘ミランダも演じている。このミランダの属する盗賊グループは出演者が多くなる、人海戦術のために作られた、全くのメインストーリーとは絡まない不要なもの。この群集芝居は本当につまらない。
観劇前はコスチューム物が好きなので、かなり楽しみにしてました。が、ラストが何とも…。史実ではミランダのようにイネスは殺されてしまうはず。それがイネスは生き続け、なら結ばれるのか?と思いきや、修道院に入りペドロとは結ばれない…。これでは、ストーリーにのめり込んでいても、ぽか〜ん!としてしまう。ラストはイネスが自害してくれるか、再び、王の手先に殺される…でも良いので、劇的にして欲しかった。
もう一組、ビメンタとコンスタンサの2人はさっさと逃亡して幸せに(なってるはず)…。ビメンタはもっと若手の役者に演じさせて欲しかった。涼ほどの上級生が演じると、何か裏が?と勘ぐってしまった。

今の星組、ビジュアルが私好みの男役がたくさん!コスチュームで、格好良い男役が並んでくれるだけで目の保養です。


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