ヘルパーズ〜あなたがいる風景〜

中尾ミエ演じるスターの矢沢マリ子。車椅子を押すのに資格が必要と知り、突如、ヘルパーになる勉強を始める。そこのストーリーの強引さが、他のキャストだと説得力がないけれど、中尾ミエならありそう…と思わせてしまう。ヘルパーになる学校には他に3人の女性が学んでいる。花山佳子演じる高円寺。すでに資格はないけれどヘルパーをしているという役どころ。彼女の台詞に、実に今の介護場面の問題が浮かびあがる。実際のヘルパーが見たらうなづくことばかりではないでしょうか?生活援助の範囲の制限。買い物は援助なので、電球を希望されれば買って来られる。しかし、電球の取替えはできない。これでは何で買って来たのか分らないではないか。身体介護の場面では、残存機能を生かすために、利用者に動いてもらうと時間がかかって、決められた時間に援助を終えられない。本当に切実。残念なことに、この課題に解決策は見つからないのである。


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