私の頭の中の消しゴム
前回公演で、山本芳樹＆神田沙也加、中川晃教＆内山理名のコンビを観て、今回の再演が楽しみで。どのキャストを…と選ぶのも楽しみで。
今日は私がこの朗読劇を観て、一番役柄に合っていると思われる、藤岡正明＆岡本玲のコンビを選ぶ。
薫の日記にあるガタイの大きい背中、つなぎしか着ていなかった浩介。藤岡はぴったり。まるで俳優になる前に土方でも経験しているのではないか？と思わせる納得のいく工事現場での台詞。彼の芝居も好きだし、浩介はこうあって欲しいなぁ…という思いと合致して今までの浩介では秀逸。
そして相手役の岡本玲は全く知らない女優。ちょうど藤岡とは兄と妹のような印象で、色白で細くて薄幸な雰囲気が、これまた役にあってる。台詞もただ高音で聞き取り辛いかと初めは思ったけれど、それはそれで、現代っ子、現実にそこここにいる女の子に見えた。今時の若い女の子で、社長令嬢で、浩介に出会うまでは自分勝手な印象だったのが、浩介と出会って薫は成長していく。その過程が一番納得できる配役だった。
