暁のローマ/レ・ビジュー・ブリアン

「暁のローマ」
最近の木村先生お得意のスタイル。着た切りの衣装で、セットはシンプル、いつも揃って歌、歌、歌。しかも今回は幕前の霧矢と北翔の漫才(狂言回し)と音楽がロック。原作があることで、月組の前回の作品、谷先生の駄作よりかはまだ良かったけど…。でも、せっかく轟を出すならば、じっくり芝居で魅せて(見せて)欲しかった。主演がカエサル@轟とブルータス@瀬奈の二人で、芝居が分散しているのは仕方ないけど、それでも男役は、大空、霧矢、北翔、青樹、龍…と役付きも良いのに対して、娘役はほとんど出番なし。ポルキア@彩乃は二場面しか出番はなく、衣装は一着。クレオパトラ@城咲は役柄的に得をしたくらい。今公演で退団のカエサル@轟の妻を演じたカルプルニア@椎名は全く印象に残らず…。同じく退団のカーミアン@夏河なんて単なる侍女役。もっと楽しみたかっただろうに…。
「レ・ビジュー・ブリアン」
これは良かった。ショーだけ通いたいくらい。しかも、今日は農協の貸切公演だったのでお遊びが。中詰は出演者が全員アフロ。群舞も全員がアフロ。それぞれ、大きさ、色なども工夫があって劇場内は大爆笑。そして、続くタンゴのシーンは宝塚らしい、轟にぴったりのシーン。瀬奈よりかは轟が好きな私には、最高に楽しいショーであった。