夏の夜の夢

Studio Lifeが初のシェークスピア劇に挑戦。それだけならまだしも、なぜか選んだ演目が喜劇。かなりしっくり来ないままの観劇となりました。ロビーで一番に目に付いたのはパンフレットの豪華さ。1600円だったかしら?これが小劇場作品のパンフレットなのでしょうか?チケット代(4700円)に比べて高いこと。

昼の部、Yipee!チームを観劇。
ハーミア@岩崎大はどうなの?もちろんヘレナ@坂本岳大(劇団昴)に比べれば綺麗だけど…。ストーリーは原作どおりだけど、とにかく中盤はドタバタコメディを見させられて疲れてしまった。そして何より、何より、なぜか音楽劇になっている。別に上手いわけでもないのに、彼らに歌わせる理由は?これを本当に彼女(倉田淳)が目指すStudio Lifeなのだろうか?パック@小野健太郎についても言いたいことがいっぱい。彼は芝居なのか?目と身体が挙動不審に。あの演技力でなぜパックなのだろう?芝居といえばイージアス@河内善一朗はいつにも増して芝居が平坦で、滑舌悪く、なぜ彼が代表なのか(ただの年功序列なのだろうか?)全くもって理解できない。

夜の部、Wow!チームを観劇。
初っ端で、Yipee!のほうが良かったんだ…とがっかり。想像はしていたが、パック@倉本徹はいったいどういうつもりで板の上に乗っているのだ?観客を馬鹿にするのにもほどがある。台詞は覚えていない、滑舌悪い、身体を張っての芝居は良いけれど、そのせいで息切れしていて、息継ぎばかりが目立つほど。見苦しく、聞き苦しい。お願いだから彼にこんな役はさせないで欲しい。河内さんと倉本さんには、どうか裏方で頑張って頂きたい。この二人のせいで、若いキャストがいくら頑張っていても報われない。Yipeeがトールキャストであるのに対して、こちらはスモールキャスト。弾けっぷりが軽やかなのが見ていて疲れずやや好感が持てたかも。

シェークスピア作品って本当に演出が難しいのだ。正統派は誰もが知っている。それを、Studio Lifeらしく演出したかったのだろうけれど、何だか空回り。歌の存在、キャスティングの問題、そして、ドタバタ…。これを無くしてもっと正統派で上演してみてはどうだろうか?