スイート・チャリティ

映画は観たこともないし、島田歌穂さん主演でも観たことがなく、ただ、ポップな印象だけを持っていたこの作品。
出演の樹里咲穂さんと石井一孝さんに興味があって観劇。


ストーリーは至って簡単。
恋愛運のないダンスホールのホステス、チャリティ。
彼女が出会ったのが閉所恐怖症でマイナス思考の男性、オスカー。
二人は結婚を決め、チャリティは仲間からも祝福を受け、ホステスを辞めることに。
でも、結局捨てられてしまって元の仕事へ…。


主演チャリティ@玉置成実のキャラクターが際立ってます。
私の中でのチャリティ像は彼女になりました。
彼女以外の、特に元ジェンヌとかでは考えられないキャスティングです。
彼女がこれからもミュージカル畑に残ってくれることに期待。
ダンス良し、歌良し、芝居は普通、そして何より可愛くスタイル良し。
周囲の大人たちも圧倒されてる感じ。


そして、ニッキー@樹里咲穂
チャリティのホステス仲間です。
もうひとり、ヘレン@初風緑も仲間。
お二人とも足が細くて胸もなく貧相…。
ちょっとおばさんチックな印象のある役で、
でも、とっても楽しそうにホステスを演じてました。
宝塚ファンなら並びはがいち、樹里だと思うけど、
今回は役付きもフィナーレの挨拶順も並びは樹里のほうが上でした。
芸能界では樹里のほうが知名度が上ってこと?


オスカー@岡田浩暉。いいキャラを演じてました。
1965年生まれだから、もう41歳になるのにあの若さは!?どこから!?
主演の玉置成実のお父さんでも通じる歳。
それが成実の恋人役で、閉所恐怖症、臆病、ひ弱…なキャラを演じてます。


石井一孝は二役。
一幕ではチャリティと一夜のデートの相手、イタリア人俳優のヴィットリオ。
そして二幕では、あやしい宗教活動家のビッグ・ダディ。
こちらはアフロヘアで激しく歌い、アンサンブルは踊りまくっての幕開きの場面です。
汗まみれではじけてる石井さんがおかしいんです。


今回の驚きは女性アンサンブルのダンスとメイク。
女性陣はメイクが凝っていてリアル!
ダンスはアクロバティックな要素から、もちろんボブ・フォッシースタイルまで、
とにかくアンサンブルは踊りっぱなしです。


そんな中に生尾佳子さんが!そう、元ジェンヌの瑠音舞佳さんです!
彼女もホステス仲間で頑張ってました。
やっぱり元ジェンヌって一生懸命目で追っちゃったりするんです。
これからも頑張れ〜!


これに引き換え、男性アンサンブルの垢抜けない人人人…。
女優陣が派手派手メイクなのだから、
もう少し宝塚風メイクもありかな?な〜んて考えながら見てました。


本当に玉置成実ちゃんが良い。彼女の魅力に溢れた楽しい作品でした。