ペテン師と詐欺師

ストーリーはホリプロの公式サイトを読んで頂いて、
ここからはネタばれで、急展開…というのは、実はクリスティーン@奥菜恵も詐欺師だった、ってわけ。
昨年の「プロデューサーズ」に次ぐ、何も考えないで観られる楽しいブロードウェイミュージカルですね。
半螺旋の白い階段が左右についているセットもシンプルだけど綺麗でした。

この作品はもちろん秋園美緒さん(そんちゃん)が出ているから観たのですが、
昨年の6月にブロードウェイに行った時、ホテルに一番近い劇場で上演してたので観ようとした作品でした。
当時は他に観たい作品が多くて優先順位が低くて諦めたものでした。日本版の上演は嬉しいこと。

幕開け、第一声はそんちゃん!鹿賀さんとも絡んでて、アンサンブルでは一番活躍していたのでは?
この作品でもアンサンブルの女優陣はダンスに歌にと大活躍。メインキャストが歌えないから余計に目立ってます。

鹿賀さんと市村さんは役に合っていて、というか、二人のための役みたい。
抜群のキャスティングです。
お二人が苦手な人には観ていて辛い作品かも?

愛華みれさんはちょっと頭の弱そうなお金持ちの女性。最後はアンドレ@鶴見と結ばれて…。
首を前に出した姿勢で、手の動きも派手で、滑稽な動きが笑いを誘ってます。

高田聖子さんはこれまた頭の弱い女性。ちょっと誘っただけで、結婚まで考えてしまってる彼女に困惑する鹿賀。
市村を精神遅滞の弟に仕立てて、結婚を諦めさせます。一幕だけの登場だったのだけど存在感たっぷり。
ハスキーな声で歌は難ありだけど、女性陣は愛華も奥菜も歌えないんでちょうど良いかも。
客席には新感線のいのうえひでのりが来てました。ちゃんとメンバーの出演作品をチェックしているのですね。

奥菜は最悪。全然歌えないのだもの。
純情可憐な娘が一転、実は詐欺師だったという落ちがあるのに、その変わりようもパッとしないし。

今回の一番の驚きは、指揮者が宝塚歌劇団の御粼先生だったんです。
プロローグからアンコールまでノリノリで楽しそうに指揮してました。
彼女も出世しましたねぇ…。外部作品の指揮をするなんて…。
彼女のデビュー作をドキドキしながら観たのが、ついこの間のようです。