YOKA WAO CONCERT

宙組トップの和央ようかの退団後初コンサート。一年前にコンサートのフライング中に転落して骨盤骨折。その後の大劇場さよなら公演ではダンスは抑えて出演。今回が退団後初というだけでなく、骨折後の復帰のダンスということもあって、とにかく踊っているたかこさんを観るために、待ちに待ったコンサート。もちろん、共演の花總まりも楽しみだし、アンサンブルで寿依千(本名の園田弥生で出演)が出演するのも楽しみでした。
まず第一印象は化粧が薄い!ってこと。たかこさんだけかと思ったら、花ちゃんまで。花ちゃんなんて、いつも背中までも塗りたくるのに、黒子がそのまま見えるので恐らく薄くか、塗っていないか。それに何だか陽に焼けていた。でも、素顔は舞台上では幸薄い顔なんだよなぁ。もちろん、素顔をそばで見ると可愛いんだけど。それと何なんだあ〜!一斉にスタンディング!腰が悪いのでどうにか立っている人の隙間からたかこさんの姿を追ってみたが、無理…。敢無く、翌日の腰痛との闘いを覚悟しながら頑張って立って…前の席に寄りかかって立っていました。残念なのはアンサンブルの方の数名がなぜか本名で出演していること。ファンとしてはなぜなのか知りたい。芸名で出ていれば経歴として残せるのに。それに宝塚OGを出演させていないのはなぜ?
一幕。歌謡曲の選曲ミス?会場の盛り上がりを見ていると言い難いのだけど…。テンポの速い、ノリの良い曲は何と歌っているのか歌詞が聞き取れない。耳を完全に聴く体制にするためには、ジャズのシーンまで待たなくてはなりませんでした。
二幕。タンゴはデュエットダンス含めて良かったですね。残念なのはアストロリコの録音演奏だったこと。タンゴダンスは生演奏で聴きたいですね。続いてフランク・ワイルドホーンの日本未発表曲「RUDOLF」「MITSUKO」からの3曲。アンコールで歌った「NEVER SAY GOODBYE」もそうだが、フランクの曲はたかこに合っている。もし「RUDOLF」の上演のときには是非たかこで…。もう、花總まりがマリー役でなくても良いから。
「RUDOLF」

これは「マイヤーリンク」として、ウィーンのアン・デア・ウィーン劇場で宝塚の小池修一郎先生演出で上演するはずだった作品。そのために小池先生は宝塚の仕事を入れなかった。が、当時再演で上演していた「エリザベート」がロングランすることになり、「マイヤーリンク」の話はなくなって…。そして、結局、フランクが曲を書き、別の人の演出で、ハンガリーブダペストでワールド・プレミア上演されました。ウィーンで現在上演中の「レベッカ」の次に上演予定の作品です。2008年は皇太子ルドルフ生誕150周年になる年。タイムリーな上演です。
「MITSUKO」
まさに幻の作品。「Mitsuko」とはクーデンホーフ光子のこと。彼女を主演にした作品。ウィーンで、2005年12月9日に、たった一日だけ上演されたコンサート。宝塚の小池先生が演出。夫のハインリッヒにUwe Kröger、光子に一路真輝、そして二人の息子、リヒャルトに井上芳雄、という豪華キャストで上演。是非、日本でも再演して欲しいものだわ。