マリー・アントワネット

ベルサイユのばら」の漫画、宝塚の舞台、昨年の東宝ミュージカル「マリー・アントワネット」、そして、もちろん、ハプスブルグ家とブルボン家の歴史…と、マリー・アントワネットに関しては随分と知識豊富になっている。今回の映画を観に行ったは、その大きな歴史上のどの部分をどんな風に映画化したのか?確かめたかったのと、キュートでポップな印象を受けた予告編が楽しかったから。
2002年にイギリスの歴史文学者アントニア・フレイザーによって書かれたマリー・アントワネットの伝記。フレイザーが描く等身大のマリーは、監督ソフィア・コッポラの興味をひき、今回の映画化となった。
ストーリーは史実に忠実だと思われ、ただ、それが淡々と描かれていて、もし、マリー・アントワネットについて、フランス革命について知らない人が見たら、何が起こっているのか分からないだろう。美味しそうな色と形のケーキ、マロノ・ブラニクのキュートな靴、パステルカラーのドレス。そして、実際の宮殿を使った撮影。それだけは見る価値はあったかも。
久しぶりに見たキルティン・ダンストは、すっかり大人に成長していた。ただ、残念なことに、まだ24歳なのに顔も身体も随分と老けて見えて、アメリカ人って何て老けるのがはやいのでしょう。