ウィーン・ミュージカル「エリザベート」ウィーン・コンサート・バージョン


世界初演のコンサート・バージョンの初日を観劇。「がっかり」というのがまずの感想。ガラ・コンサートはミュージカルでもオペラでもあるけれど、それは作品を知っている人が芝居抜きで歌を楽しむもの。それが、可能な限り再現なんてしてるから、抜けてるところを、ここはこういう大道具、小道具があって、キャストはここに立っていて…とか頭で考えながら観ることになってかなり疲れた。元来抽象的な舞台が苦手な私。宝塚歌劇を好きな理由の一つに、具体的な舞台セットで、自分で頭を回転させなくてもストーリーが分かるところにある。中途半端な今回の舞台は私にはあわないらしい。初日と楽、そして、もう一日のチケットを持っていて、さらに行ける日のチケットを追加させようと思っていたが、必要ないようだ。純粋なコンサートとして楽しませて欲しかった。
今日もちょっとだけ楽屋出待ちをした。目的のLukas君だけに会って帰ったが、入り口にはキャストが何人か出て来ただけ。劇場に残ってまだ何かあるようで、本当の楽屋出はまだまだだったらしい。
以下追記!
公演のほうは狭い舞台をキャストが行ったり来たりしながらすすめられるのだが、まずはアクシデントから。一つ目のアクシデント。「プロローグ」からAct1の第1場「ポッセンホーフェン宮殿の前」に移るシーンで、バイエルン公爵マックスがなかなか登場しない。音楽はバイオリンがずっと同じ音を弾き続けている。下手よりの席からは上手の舞台袖で一生懸命お着替えしてるマックスの姿が。アクシデントをもう一つ。Act1の第3場「ウィーン ホーフブルク宮殿の謁見の間」では、梅田と同様に、フランツ・ヨーゼフのまわりを伯爵や女官が回るのだが、このときにフランツ・ヨーゼフの座っている椅子に誰かが打つかって、椅子が斜めになってしまった。ちょうど眉間に皺の入った怪訝な表情だったのだが、そのまま表情変えずに座っていた。これは絶対に舞台が狭いせい。他にもあちらこちらでキャストが通りにくそうにしているのが見受けられ、やはり演出に無理があったのではないだろうか。
続いては変更点について。特にLukas君に限定で。出演場面は梅田公演と変わっていないと思う。Act1の第10場「ウィーンのカフェ」のシーン。遊園地のゴーカートは出て来なくて、キャストがAct2の第4場「ウィーン近郊の精神病院」で使う椅子を持っての登場。Lukas君は下手よりで、もう一人の下手にいるキャストと何だか言い争っている芝居してます。そして、一番の変更点。ルドルフとして出演するAct2の第13場「マイヤーリンク」。ピストルで自殺した後、彼は一人で舞台上に残っているのだ。そのまま続く第14場「カプツィナー納骨堂」のシーンになり、彼が横たわったままでエリザベートの歌が歌われることに。そして、横たわったまま迫下がり…。なかなか良い演出だと思ったのだが、コマ劇場では前列の客には板が見えないので、おそらくLukas君が横たわっていたのも観えないのではないだろうか?
公演以外では、Lukas君と中川晃教君の東京でのコンサートのチケットが販売されていて、無事にゲット。11列と12列の上手だけが売り出されていたのだが、売り切れたのかは確認できず。初日だけではなくて今後も発売されるのだろうか?また、サイン会についても聞いてみた。10日は確定のようだが、他の日は決まっていないとのこと。はやく正式な発表を待つ。
アンコールでは、リーヴァイ氏、今公演の演出家デニス・カラハン氏らが登場しました。