宝塚BOYS

ストレートプレイとは知らなかった。ストレートプレイは寝る…というジンクスを持つのだけど、舞台に引き込まれた。戦後すぐに大劇場を夢見て集まった男性団員。結局8年間稽古はしたけど、大劇場に立つことがないまま解散。小林一三を恨んでしまいそうな脚本だったけど、一度くらいは大劇場の舞台に立たせてあげたかった…。
演出の鈴木裕美はミュージカル(アンナ・カレーニナ)では散々だったけど、やはり畑のストレートプレイは芝居のテンポが良い。全然だらけない。これって脚本が良いのか?
役者の出身が本当にバラバラなのも面白い。特に山路さんにはもうミュージカルには戻って欲しくない。こっちのほうがずっと上手い。劇団作品しか観たことなかった佐藤さんや、小林十市の弟としかインプットされていなかった噺家の花禄、そして、全然知らなかった他の3人(三宅、須賀、猪野)。皆、個性豊かで面白い。
振付に前田清実先生、製作に東宝で、宝塚色はしっかり出てるし、楽しめた。