ミュージカル『Kean (キーン)』

ストーリーに関しては、良く分からないまま終わってしまった。結末が分らない…。中だるみというのは良くあるけど、終始だらだらした進行で、今、何の話題なんだ?といちいち反芻しなくてはならない。歌もあったけど、ストレートプレイの印象の強い作品。轟一人芝居と言っても過言ではない。それだけに、声の出ない、ハスキーな彼女の台詞、歌は聴き取りにくく、時に耳障り。他のキャストも、台詞の言い回しが下手過ぎる。年齢なんて関係ないから、こういう芝居は、専科か、芝居巧者だけで観たいものだ。今のキャストでは難しい題材だったと関係者は反省して欲しい。それにしても、轟の歌を安心して聴けていた全盛期はいつなのだろう?JFKキング牧師エリザベートのルキーニの頃だろうか。