島田歌穂 ワンウーマン・シリーズ 2007 ワンナイト・プレミアム・コンサート「ONE NIGHT ONLY」

長かった…ではなくて、良かった。19時開演で、21時15分終演予定が、21時50分終演。どうりで中座する方が多かったのだ。
何がこんなに伸びたのか?って、実は…トーク。歌穂ちゃんの一人MCも楽しかったけど、ゲストの井上芳雄君との二人のコンビだともっとおかしくて。

曲目はこちら↓

予定…ということで、変更がありましたけど。

1部

歌穂さんの好きなミュージカルの歌ということで、
「Dream Girs」「Little Shop of Horrors」「JCS」「メリー・ポピンズ」「ジキル&ハイド」「Wicked」からの選曲。

芳雄君はメリー・ポピンズ・メドレーで登場し、♪This Is Not Over Yet♪をソロで歌ってくれた。ミュージカル「Parade」の曲だそうで初めて聴いたし、英語で歌うものだから意味も分からない。一応内容は歌の前に教えてくれて、冤罪で服役中の男が、もう一度裁判ができることになって喜んで歌う曲らしい…。何て暗いミュージカルなんだ。芳雄君はトニー賞のパフォーマンスでこの曲を聴いて感動したとか。自身のコンサートでも歌ったみたい。この舞台、歌穂さんはNYで観たのだが覚えていない…って。

歌穂さんと芳雄君。驚いたことに、実は二人は初共演だそうで。共に東宝ミュージカルでは活躍しているのに。でも、最近の歌穂さんは「レミ」と「ベガーズ」だけだものね。

トークでは、舞台「ロマンス」の井上ひさしさんのお話に。台本の出来上がりが遅い…という話題で盛り上がり、「ロマンス」の後半最後に芳雄君が歌った曲の歌詞は公演2日前にできて、それまでのお稽古では♪ラララ〜♪で歌っていたのだとか。歌穂ちゃんは台本が出来なくて、予定していた作品がなくなったそう。信じられませんねぇ…。

1部全体を通して、歌穂ちゃんはミュージカル女優で声は綺麗なのだけど、表現力が乏しい…というか、歌い込んでいないからか、全てがさらっとした印象。特に1部ラストに持ってきた♪すべてをかけて♪では、濱田さんの印象が強過ぎるのでしょうが、え!?こんなにあっけなく終わる曲だっけ?と思ってしまって…。有名ミュージカルからの選曲は難しいのでしょう。

2部

こちらは歌穂ちゃんの歌に酔いしれたぁ〜。彼女はジャズとかポップスのほうが声質があってるように思う。ジャズライブを小さい小屋でお酒でも飲みながら聴いてみたい。

Jazzコーナーでは、歌穂ちゃんのおばあちゃんの100歳のお祝いの歌を。曲名が♪おばあちゃんのDNA♪おばあちゃん、おかあさん、そして歌穂さん…とDNA遺伝。そして、客席にはそのおばあちゃんの姿が!100歳でも歌穂ちゃんの舞台は観ているそう。ご両親が若くして亡くなっているので、おばあちゃんが彼らの分も長生きして歌穂ちゃんを守っているんでしょうか。しかも!青山で一人暮らしをしているそう。凄過ぎる!!!おばあちゃんネタが長く続いたのですが、おばあちゃんは時代の先端を走ってた元祖モガだそう。震災のときは女学生で、何と!浅草の映画館で映画を見ていたらしく、当時では不良。そしてホテルウーマンとなり、ジャズ喫茶も開いていていたという経歴の持ち主。歌穂ちゃんにはJazzを歌って欲しいそうですが、これには私も同感。

Jazzコーナーが終わり、2部はここで芳雄君登場。演奏前のチューニングの時、ピアノがAの音を出した後、低音のAの音が下手から…。何と!芳雄君の声!笑いのセンスありますねぇ。歌穂ちゃんのコンサートで遊び過ぎです!…歌穂ちゃんと一緒で緊張しないのかしら?と思ったけど、私の世代にはアイドル的存在でもあるロビンちゃんを知らない世代ですからねぇ。逆に緊張はないのかも!?

リクエストコーナーでは、お互いに歌ってほしい曲をリクエスト。芳雄君から歌穂さんには♪Alone Again♪歌穂さんから芳雄君には♪The Wind Beneath My Wings♪どちらも歌穂さんが訳詞(作詞)を。

次に曲目にない曲が…。「今年は沢山の舞台をやらせていただきました。江利チエミ物語、フレディ…、そうそう、こんな舞台も」と、♪On My Own♪のイントロが流れて…。感動!アンコールで歌うかな?と思っていたら本編で。オーケストラを前にして歌っているのを聴いて、帝劇スペシャルでのエポニーヌは、やはり不調だったんだと。会場中に響き渡るお声でした。
演奏がちょっと違ってたのは演出かな?間違えたのかな?

カーテンコールは2曲。

モーツアルトから♪愛していれば分り合える♪芳雄モーツアルトに歌穂コンスタンチェ。当たり前ですが、二人とも上手い。東宝さんもコンスタンチェにはもっと歌の上手い女優さんをキャスティングして欲しい。

もう一曲が「THE LIGHT IN THE PIAZZA」から舞台では聖子ちゃんが歌うタイトル曲。…前奏で何と!「ごめんなさい!」と曲を止めてしまって。歌い出しが分からなくなってしまって、仕切りなおして歌ってくれました。そうとう緊張しているように見えた。ものすごく音程の不安定な、聴くほうも疲れちゃう曲。もしかして私の苦手なソンドハイム?と思いましたが、Adam Guettel さんというリチャード・ロジャースのお孫さんの作詞作曲。公演中に寝てしまわないか心配になってきた。

来年もあるのだろうか?島健さんと離婚しない限りは続くだろう…。