恐れを知らぬ川上音二郎

今日は偶然にも川上音二郎氏の命日だったそう。1911年11月11日に彼は亡くなったのだとか。川上音二郎といえば、宝塚歌劇花組で上演された「夜明けの序曲」を思い出す。こちらでは、音二郎と妻の貞奴が渡米するところから音二郎が舞台上で亡くなるまでを描いているのに対して、「恐れを知らぬ川上音二郎」では、アメリカのボストンのたった2日間の出来事が描かれている。芸術座に変わる新しい劇場「シアタークリエ」のこけら落し公演で、作・演出は三谷幸喜。“恐れを知らぬ”…とは、前の劇場で好評上演中の「ベニスの商人」を舞台を日本に置き換えて、日本語で上演する、しかも、お稽古はたった1日。これを意味しているのだ。
川上音二郎ユースケ・サンタマリア
彼の舞台を観るのは初めてか?記憶にないのだが、台詞回しがテレビで見ているのと同じ。あんまり一生懸命でないところが役にあっているのかもしれない。でも、舞台向きの人じゃない。
川上貞@常盤貴子
テレビでしか見たことがなかったが、彼女も舞台向きではない。声は綺麗、そして、大きな声も出る…だけどそれだけ。発声ができていないのと、芝居が一本調子なのがいただけない。
助川タエ@戸田恵子、伊東カメ@堀内敬子、ホイットモア夫人@瀬戸カトリーヌ
この3人は三谷芝居や最近の映画、芝居で見るのと同じく安定している。堀内さんはすっかり三谷作品の常連になっちゃった。ミュージカルで活躍して欲しいんだけど…。
野口精一@新納慎也
彼が三谷作品に出るなんて!しかも大活躍です。関西人が津軽弁喋ってる〜!って、意味が分からないからちゃんと喋ってるのか知らないけど。もう純粋ミュージカルに出なくても良いわ。ミュージカル「ウェディング・シンガー」でのジョージ役も楽しみ。
甲本与之助@堺正章
彼はすでに声がつぶれてる。マイクなしでの台詞には無理がある。このまま来月末まで持つのだろうか…。
他の役者さん。知ってる顔も、知らない顔も、皆芸達者で楽しめた。