カラマーゾフの兄弟 

ロシアの文豪ドストエフスキーの最高傑作「カラマーゾフの兄弟」を舞台化。と銘打ってますが、原作を知りません。所ジョージさんの「あらすじで読む、世界名作劇場」というTV番組で、ケンドーコバヤシさんが「カラマーゾフの兄弟」を紹介していた。それだけの知識しかありません。果たして舞台を理解できるのか…?
赤坂ACTシアター周辺は綺麗なイルミネーションで、スケートをしている人もいて、どこかのテーマパークにでも足を踏み入れたような雰囲気であった。
幕が上がり、裁判のシーンから始まる。音楽が素晴らしい。詞が「カラマーゾフ」の連呼でちょっと飽きちゃうところもあるけど、それも宝塚らしくて。帰りに口ずさめちゃうし…。演出が散漫していなくて、セットもシンプルで、芝居に集中できて、上体がどんどん前のめりになって身体が緊張してしまうほどだった。
水さんのドミートリーも白羽のグルーシェニカも代表作になりそう。今までピンと来なかったスメルジャコフの彩那音。彼女も何か企んでる風が芝居からわかって(もっと狂気的になってくれても良かったが)好演していた。
結局、ドミートリーもスメルジャコフもマザコンで、母を裏切った父親を恨んでいて、ドミートリーは殺したかった、 スメルジャコフは殺した…っていうだけのストーリーなのね。
ショーが付いていたが、必要があったのか?余韻に浸って終わらせて欲しかった。ロシア民謡がアレンジされていたが、衣装も振りも“変”だった。


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