ボーイ・フロム・オズ

トニー賞で司会だったヒュー・ジャックマンが主演男優賞を取ったときのパフォーマンスを見てから、ずっと気になっていました。残念ながら1年間の期間限定の公演だったのでニュー・ヨークを訪れたときには上演していなかったのです。そして、日本の初演は都合が合わずに観ることができず、今回の再演を待っていました。
ストーリーは1992年にエイズで他界した名エンターテイナー、ピーター・アレンの生涯。1944年にオーストラリアの小さな町に生まれ、歌手になることを夢見て故郷を飛び出し、シドニーで成功。そして、海外公演へ。香港で出会ったジュディ・ガーランドに見出され、アメリカへ。そこで娘のライザ・ミネリと結婚。しかし、仕事で成功したライザと、仕事のないピーターとの生活はすれ違いに。そして、ピーターが同性愛者であることもわかり離婚へ。その後、恋人グレッグと新しいマネージャーを得て、オスカーも受賞。しかし、グレッグがエイズで亡くなり、ピーター自身もエイズに…。
主演の坂本昌行が良いです。彼はジャニーズの中では歌が上手いほうなのでしょうか?芝居もなかなか。お客いじりも堂に入って。彼の他のミュージカル作品も観てみたい。去年、プロデューサーズでジャニーズの下手な歌を聴かされていたので期待しないで行ったのも幸いしたか!?他のキャストはちょっと難あり。私は晩年のジュディ・ガーランドの歌声を知らないが、鳳蘭は役を演じていなくて、ただ、鳳蘭で存在していた。ライザ・ミネリはコケティッシュさが紫吹淳に合っていたが、何しろハスキーで下手な歌にうんざり。IZAMUも芝居は全く下手だし、ただ、喋っているだけな印象。これが再演か…。アンサンブルはいつもは男性陣に不満が多いのだが、今回は良かった。そうか、ここにデキル男性アンサンブルが揃っていたのか…。