マリー・アントワネット

新妻ヴァージョン観劇。この作品は曲と歌が良いです。何度も聴きたくなる(観たくなる)作品です。言い過ぎかも知れませんが、
「レ・ミゼ」に劣らないフランス革命作品だと思いました。「レ・ミゼ」と宝塚「ベルばら」の中間のような暗さと豪華さ、という感じでしょうか!?セットのシンプルさは転換をはやくするためとパンフレットに載っていましたが、何か一つくらい(「レ・ミゼ」のバリケードのような)あっても良かったかな、と。

残念なのは、役が多過ぎてキャスト使いがもったいない。メインだって、アンサンブルだって、ちょっとした作品(博品館あたり)なら主演をしているような人が多い。それなのに一人ひとりの目立つシーンがない!見逃したキャストがいっぱいいるので、それも観るためにも通いたいですね。特に、ロベスピエールの福井さんの記憶が全くないのです…。

山口@カリオストロ
彼がそんなに世界を動かしているようには見えなくて、何だか自分が動かしている錯覚に陥っている精神病患者のようにも見えました。壁に向かっているシーンや、ひょうきんなシーンもあったりして…。

この作品の主演は二人のMAですね。

原作を知らないのですが、二人は同じ父親…ということなのでしょうか?マルグリットの父親は修道院宛てにウィーンからお金を送っていたという話もありましたから。だから最後にはマリー寄りな発言になっていったのでは?

涼風@マリー
宝塚退団後の舞台で一番良かったと思います。歌のキーが本人に合っているというか…。最近の若い役者が出せる力強いソプラノが出る人ではなくて、か細いファルセットだと思うので。

新妻@マルグリット
力強い歌と演技。あの小さい身体のどこからあのパワーが?

土居@アニエス
彼女はもう50歳近いんです。見えませんよねぇ…。相変わらずの美声を聴かせてくれました。

林アキラ@ローアン大司教
もっと朗々と歌う曲があっても良かったのに…と思ったけど、エロ司教様なのであんな軽さで良かったのかな。久しぶりの彼の東宝ミュージカル出演(「ジキハイ」の再演を私が観ていないだけ)だったので期待が大き過ぎました。ヘアーデザイナーのほうは可愛かったけど。