モダン・ミリー

紫吹淳の宝塚退団後初主演ミュージカル。彼女は今までに「タイタニック」「グランドホテル」を観ているが、あまりに歌えないのでがっかりしていた。でも、好きな岡幸二郎が出演するため、仕方がなく観に行ってきました。もちろん、樹里咲穂岡幸二郎のデュエットも楽しみではありましたが…。
初っ端の歌、やっぱり紫吹は歌えてなかった。でも、あら不思議。ミリー役があってるんです。久しぶりに彼女のことを認めることが出来たかな。もちろん、退団後の公演を観てて芝居と歌の下手さを知っているだけに、初めから期待していなかったからそう思えたのかもしれないが…。
全体の感想としては、全キャストの実年齢が高過ぎる。少なくとも10歳くらいは若くないと設定にあわない。ニュー・ヨークに夢を抱いて親の反対を押し切って田舎から出てきた女の子、これが紫吹。「まだ若い」という台詞に噴出しそうになってしまった。主演にあわせてのキャスティングと言うことになったのだろうが、こんなにハッピーで、シンプルな作品なんだから、役に相応しいキャストを揃えて欲しい。アイドル系ミュージカルでも良かったかも。実力ではなく、ネームバリューで客を呼ぶのですからね。
それにしても、紫吹は何を間違って有名な事務所に入れたのだろう?客席は彼女のファンと思しき年配から若い女性客がいっぱい。信じられないことに、劇場出たすぐのロビー(ホワイエ)でガードが始まってました。いい加減、このヅカファン丸出しな行事はやめて欲しいのだわ。
岡さんと樹里ちゃんのオペラ風デュエットがあるのですが、これがコメディー色の強い楽しい歌で、笑いも起きて、お二人とも乗って歌ってました。 ここだけはとにかく良かった。