ウィーン・ミュージカル「エリザベート」ウィーン・コンサート・バージョン


夢のような日本公演も今日が最後。家を出てからは気持ちも高揚していて足取りも軽かったが、コマ劇場に近づくと、これが最後という寂しさが込み上げて来た。
劇場に到着してすぐにキャスト表を確認。なぜか今日は指揮者の名前も。指揮者も子ルドも含めてファーストキャスト勢ぞろい。
劇場に入ると、それまでの新宿コマの客席やロビーとは明らかに違って人がいっぱい。これが平日もだったらキャストもさぞ楽しめたことだろう。
開幕前にオーケストラがチューニングではないしっかり曲と分かる演奏をして客席は拍手。何だか開幕前から客席も舞台も盛り上がっている感じ。いよいよ開幕。やはり感動と寂しさは交互にやって来て、どんな場面を観ても、あ〜これが最後、と思ってしまう。そして、Mayaさんに限ってはこの役が最後、しっかり目に焼き付けなくては…と。Mayaさんに穴が開いちゃうんじゃないか?と思うほどに瞬きも惜しいくらい凝視していた。
やはり千秋楽の一番の思い出は「エーヤン」だろう。客席も幕間で白い布を準備する人も多くいて、私も膝に白い膝掛けを用意して、その瞬間を楽しみに待っていた。すると、出てきたキャストの手にしているものが日の丸!しかも弾けた笑顔のキャスト。そして、観客も白いハンカチで盛り上げる。とにかく半分以上は白いハンカチを持ってたように思われ…。ウィーン版エリザベートのファンが本当に多いのだと実感。
そしてアンコール。「闇が広がる」をトートキャスト3人、ルドルフキャスト3人、そして、MayaさんとMarkusさんも歌い継ぐ。客席も大きな声で歌い、ドイツ語の歌詞を歌える客の何と多いこと。最後は日本語でも歌って、とにかく盛り上がった。もちろんMateは片手にビデオ。はやく動画がアップされないかなぁ…。アンコールも何回かあって、とうとう幕が上がらないまま、下手花道…というかセットの隙間?からBruno、Mate、Mayaの3人が登場。もう客席も十分と思ったのか、ここで拍手も鳴り止んだ。
そして、楽屋出。楽屋口に行くと、すでにDennisやMarkusがビールを飲んでた。千秋楽もいつもと同じくくつろぎモード。そして、長い長いファンの列ができていて、ゆっくりサインをしながら帰るLukas。千社札をファンに自ら貼って歩くMate。子供と旦那様らしき男性と一緒に出て来たMaya。子供もファンの被写体に。出待ちはここまで。
エリザベート・ガラ・コンサートから5ヶ月。5ヶ月間は毎日エリザベートのことが頭に。こんなに完璧なウィーン版が観られるなんて本当に幸運だった。「エリザベート」は私の好きなミュージカル2作品のうちの一つ。そして、もう一つが「レ・ミゼラブル」。そろそろ「レ・ミゼラブル」モードに切り替えないと!