Damn Yankees 〜ダム ヤンキース

湖月わたるの宝塚退団後初主演ミュージカル。確か彼女は大学進学を理由にして宝塚を退団したはず。学業はどうなったのだろう？
古い映画を好きな私でも「ダム・ヤンキース」の映画は見たことがなかったので、ようつべで細切れな映画や舞台の一部を事前学習して行った。映画とブロードウェイ再演版と見たが、わたる演じるローラというのは女の魅力プンプンな役。コケティッシュなダンスで、見た瞬間は、こむちゃん（朝海ひかる）に合ってる！って思った。

舞台が始まり、なかなか出て来ない主演のはずのわたる…。ようやく出て来たわたるはやっぱりわたるでした。確かに悪魔っぽい表情だけど、まだまだ芝居や動きが男役っぽい。わざと男役っぽい芝居もあって、その時の客席の反応も良く、男役で観たいなぁ…と思っていたら、次の出演作品が男役！学業はどうなったの〜？ってしつこいですかね。退団理由としては珍しかったので、是非、学業に専念して欲しかったのだ。

今回の公演の収穫は、川崎真世と大澄賢也。

川崎は前の「モダン・ミリー」の青年役とは違い、悪魔のチーフ。ジャベール時代のどすの利いた声が復活してました。そして、コメディ風な彼も。彼はこういう役がお似合いだわ。

そして、大澄はダンスはもちろん、歌唱力もかなり良くなってる。トレーニングした感じ。何せ、青山明が悪魔によって姿を変えられた若い青年役。歌が繋がらなかったら同一人物に見えないよ。…と思ってたら、結構歌えてて驚き。むしろ青山よりも芝居も上手くて。「グランドホテル」で岡幸二郎とダブルキャストをしたのはやっぱり無理があったとしても、シングルキャストでダンスもあれば、彼はもっと使えそう。

フジテレビは立て続けに古臭いミュージカルを上演しているが、どこからのオファーがあるのだろうか？…だったらもっと新しいミュージカルや新作ミュージカルを上演してくれたほうが良い。