ミス・サイゴン

この再々演初の観劇。チケットも安くなってたし、ソニンちゃんを一度は観てみたくて今日を選びました。

「スウィーニートッド」で初めて舞台の彼女を観て、個性的な声ではあるけど、下手ではない歌に、これからのミュージカルでの活躍を期待。その後の「ペテン師と詐欺師」を経て、「ミス・サイゴン」のキムに。田舎から出てきた生娘…という紹介に、本当にその通りのビジュアルに、それだけで泣けてきちゃいました。その後の彼女の運命を知ってるだけに余計に…。ソニンちゃんって在日コリアンなのね…って有名な話なのでしょうか?その日本よりもさらに大陸的なアジアなお顔がキムにぴったりで。個性的なビブラートの強いファルセットも、サイゴンスクールでなのか、ボイトレでなのか、ちゃんと矯正されてたし。若干、弱い声で高音を出すときに、出ていたけど…。本田美奈子に次ぐ、キムになるんじゃないかしら?(言いすぎです?)今日はJCBカードの貸切公演で、エンジニア、キム、クリスの挨拶もあって、キムを演じ終えて、まだソニンに戻れていないのか、挨拶を促されても、すぐには答えられず、それでも、ゆっくりと誠実に伝えようとする真面目な面が見えました。(それに引き換え、おちゃらけてた井上芳雄…。) ソニンちゃんの楽屋待ちをしたかったくらい。でも、今日は井上芳雄クリスの日。…だからなのか、楽屋口は人でいっぱい。さっさと諦めて帰って来ました。

井上芳雄君は調子悪いようで。高音が出なくて、エレンに助けられたり、ロングトーンではやくファルセットになったりして不安定だったの。彼でも調子の悪くなることもあるのね。クアトロキャストで、出番までに間が開き過ぎて、体調管理が上手く出来ないのかな?

タム役は寺井君でした。あんなに暗くて、五月蝿い舞台の上で、本当によく泣き出したりしないものだわ。今日なんか、市村エンジニアと初めて会うシーンで、笑ってました。大物だ!

そして、今回新たな発見が!石井一彰君演じるトゥイ。今まで嫌な奴!としか思って居なかったのに、彼にとったらキムヘの純愛だったような…。そんな気持ちになって、切なくなって来ちゃいました。良い声をしてるわ。「レ・ミゼラブル」のフイイの時よりも歌も安定してるし。

この「ミス・サイゴン」。以前から「蝶々夫人」の西洋人の考える日本女性…みたいなところがあまり好きじゃなかった。そして、キムのラストも。前回の再演ではプレビューから楽まで何回も通ったけど、あまり好きになれなかった。だからチケットも取らずにいたけど、一度観ると、このグランドミュージカルとでも言うのでしょうか?その魔力に惹き付けられてしまいました。次は岡幸二郎がジョンを演じる公演を観る予定だけでしたが、未見の知念ちゃんや照井君も見たくなってます…。


人気ブログランキングへ