Rudolf-AFFAIRE MAYERLING

公式サイトで1列センターをゲット。1列目でも、足元も見切れることなく舞台が良く見えました。そして、キャストの唾も良く見えました…。割引チケットもたくさん出ているようですが、この日は8割は埋まっていたと思います。
プログラムとは別に、ルドルフが亡くなった当時の新聞のレプリカが売られていました。
観ての感想は日本版のセットがどんなに豪華だったか…というもの。また、宝塚版「うたかたの恋」のルドルフ、「エリザベート」のルドルフとして、ルドルフが刷り込まれていたのが、東宝版「ルドルフ」を観て、イメージが変わってしまった井上芳雄君の作ったルドルフ…。それがさらに崩れてしまいました。指揮は来日公演でも指揮をしてくれたAdrian Manz氏です。
続いてキャストについて…()の中は東宝版のキャスト
今日のキャストはセカンドが数名。メインではターフェ首相とラリッシュがセカンドでした。
ルドルフ皇太子@Drew Sarich(井上芳雄
その風体はネットでも見てはいましたが、まさかこんなにおっさん風だとは…。Drew氏の年齢が34歳というのに驚き。さらにアメリカ人というのにも!今の日本でいうところのメタボ皇太子様。下着姿は見ていられない…。そして、終始、咳き込んでいる役作りにルドルフ像が崩れ落ち…。1列目というのも悪かった…。CDの声はとっても若々しかったのに、生で観ながら聴くと、声もおっさん風。なぜ彼にマリーが惹かれるのか分らない。つまり、マリーもただ皇太子の女というレッテルに興味をもっただけなのだと思わせてしまう。ドイツ語の発音のせいなのか、台詞でも歌でも唾が飛び散る!飛び散る!
マリー・ヴェッチェラ@Lisa Antoni(笹本玲奈
可愛くない!全然可愛くない!コケティッシュなお嬢さん。役作りの表情もしたたかな感じ。マリー像もかなり崩れました…。三日月の髪飾りは目立ち過ぎていなでしょうか?頭のど真ん中にバ〜ン!と。気になって仕方がない。宝塚版の頭の横に付いている同じ髪飾りでさえ、大袈裟に見えていたのに…。
ターフェ首相@Martin Pasching(岡幸二郎
ファーストキャストはUwe Kroger氏。Martin氏は日本にはトートのセカンドで来日していました。ターフェ首相は日本ではフランツ・ヨーゼフをも牛耳ってる支配者的な印象でした。2幕頭では、高いところから見下して歌っていましたし…。ウィーン版はちょっと違うようです。見た目も全然違うのですが、サリーちゃんのパパのような扮装で大きく見せていた岡さんとは全く異なり、オールバックですっきりした印象。身長も低いのでしょうが、他のキャストにも埋もれてしまうほど。決して高い場所から見下すようなシーンもなく…。これは日本版のほうが良かったように思います。若干の岡さん贔屓目もありますけれど。
フランツ・ヨーゼフ@Claus Dam(壤晴彦)
日本版に比べて存在感のあるパパでした。ターフェに操られてるような印象もありません。歌も良く通る声で強く感じました。
ラリッシュ@Adrienn Krekacs(香寿たつき
綺麗な人でした。本役はCarin Filipcicさん。プログラムの写真を見る限り、今までの太ったおばさまの印象はないようです。今日のセカンドさんは本当に美しく、実際のラリッシュも痩せていて美しい人のようでしたので、ぴったりなのではないでしょうか?
ステファニー皇太子妃@Wietske Van Tongeren(知念里奈
実は彼女を観るのも楽しみでした。ミュージカル「レベッカ」で“私”を演じていましたので、大塚ちひろを重ねて、可愛い人かと思っていました。ステファニーはかなり強すぎる役作り。表情が常に怖くて女性らしさがなく…。実はちょっとお太り目でウエストのくびれがないんです。ドレス姿があんまり美しくなくて、皇太子妃という凛としたものがありませんでした。ここは知念ちゃんのほうに軍配を。
エリザベート」の来日公演でマックスパパを演じたDennis Kozeluh氏。彼の本役は何と!日本では新納慎也君が美しく演じたエドワードです。すっかりおじさまなのですけれど…。確かに、ルドルフよりも17歳年齢が上なので日本版が若過ぎたのでしょう。そして、フランツ・ヨーゼフのセカンドでもあります。これで、エリザベートのパパ、エリザベートの夫も演じたことになります。
もう1人、ルドルフの愛人の1人、Mizzi役のKathleen Bauerさん。元宙組紫城るいちゃんが舞台化粧した雰囲気に似ています。そう、とっても美しいのです。私なら、マリーより、Mizziに惹かれます。実際、Mizziがルドルフの一番のお気に入りだったそうです。
すっかり忘れておりましたが、ヨハン・パイファー(人形師)@浦井健治君の役はいませんでした。狂言廻しの役どころはなかったようです。そして、マリーを大好きだったブラットフィッシュ@三谷六九も!


笹本玲奈さんが自身のブログで書かれていますが、『日本版と、全体的に約8割は違います。』だそうです。日本版はCDになっていないので記憶も薄れてしまっていますけれど…。ウィーン版と比べるためにも、もう一度、日本版も観てみたいです。



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