Nine The Musical

2005年以来の翻訳上演。脚本がデヴィッド・ルヴォーからG2に変わりました。
2005年の観劇当時の感想を読むと、プロデューサ役の大浦みずきの存在が大きかったようです。今回は紫吹淳。彼女、ちょっと若すぎる印象でした。もう少し年配の役作りのほうがこの役には合っています。それに客いじりもファンには楽しめるでしょうけれど、全くつまらないものでした。妻、愛人、恋人の設定の女優らと年齢差が感じられず、プロデューサーには見えません。前回あった(…と思う)グイードとプロデューサーのダンスシーンもなくなっていて、このシーンがつまらないものになっています。
今回は全体の女優陣が弱すぎるようです。カルラ役のシルビア・グラブは除きますけれど。妻のルイーザ役、新妻聖子に至っては全く影の存在のようでした。前回の高橋桂が強過ぎたのかもしれませんけれど。恋人のクラウディア役、貴城けい。ビジュアルは女優さんらしく立ち姿も美しいのです。が、何分、高音が出ません。前回の純名りさが思いっきり歌っていたのとは比べ物になりません。やはり、ここはソプラノの女優さんを当てて欲しい。立ち姿で、やはり!と思ったことが。元ジェンヌさんはみなさん姿勢が美しいです。新妻聖子のちょっと猫背な姿勢が余計に弱い妻に見えてしまいました。
イード役は松岡充。最近ミュージカルにも出演してますが、歌手活動の印象が強すぎて、役として観ることが出来ません。声は低音が出て綺麗なのですが、声と容姿にイメージのギャップが…。まだ若く見えて、きっちりとスーツを着ていると、ボロボロに女性に翻弄されるだらしない男…には見えません。ま、演出としてそこまでを求められていないのかもしれませんが。
あまりにシンプルなセットと衣装で、ストーリー展開が分りにくく、初めて観劇した人は内容が分らなかったのではないでしょうか?

良かったのはアフタートーク。樹里ちゃんが出演するのでこの公演を選んだんですけど、正解!シルビア・グラブ新妻聖子と3人のちぐはぐにも思えるトークが楽しくて。ここで樹里ちゃんが離婚していたことを話し、驚きも。



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